「惜別!寝台特急北陸号」 カテゴリ
北陸号乗車記(下り金沢行)
寝台特急北陸号での旅がどんなものであったか、これを読んで想いを馳せてみましょう。
下り金沢行き、B寝台2段ベッド車両乗車体験記です。
できるだけ臨場感が出るように書いています。
北陸・能登はなぜこの時期廃止に?

寝台特急北陸は、当初北陸新幹線が金沢まで延伸される時期までは
現状のまま廃止されることはないであろうといわれていた。
主な理由としては編成の半分が個室であり、
シャワーもあって設備的にも整っていること、
新幹線で直行できない土地ゆえ夜行需要が高いこと、
などが挙げられよう。
乗車率もよく、B個室ソロは大抵の日は満席になっていた。
並走する急行能登は1車両に5〜6人しか乗っていないことが多かったにもかかわらず、だ。
だから能登が廃止されるならわかるが、なぜ北陸まで…
という感は正直ぬぐえない。

しかも能登は臨時で残る。
快速ムーンライトえちごで使っていた車両を使って・・・
しかも全席指定で急行のまま。
理解に苦しむ。
ラウンジも自由席もなく、元快速の車両を使った能登に
誰が魅力を感じるのであろうか。
少なくとも鉄道びいきの私でさえも、
夜行バスの方が早くて安くて快適、と思ってしまう。
JRは乗車率低迷を理由に能登を消したがっているとしか思えない。
それならばいっそのこと、489系車両とともに完全に廃止してほしかった。
過去臨時のまま残り続けた夜行急行の例はないのだから。
採算があわない北陸号
だが、北陸号も決して黒字列車というわけではなかったように思う。
平日であればソロはほぼ満席でも、
2段ベッドの寝台は空気輸送の日が多かった。
おまけに客のほとんどは首都圏〜金沢の回数券か
北陸フリーきっぷ、首都圏往復フリーきっぷであったように思う。
(↑新幹線+はくたか、で往復するより安い値段の切符である。)
寝台列車の方が、絶対に利益率は低いはずである。
リネン類の整備の手間、使いまわしできない専用の車両、
そして夜行運行に伴う通過エリアの人件費等々・・・
だから正規料金(2段ベットですら6300円かかる)を徴収し、
なおかつ乗車率が5割を超えないとやっていけないのだろう。

ならば車両にガタがきたら、新しい車両を作るより
いっそ廃止にしてしまった方が手っ取り早い。
そう考えるのも1企業としては妥当であるように思う。
ただ、個室すらない寝台特急日本海を
廃止せずかつ設備改善もせず走らせている現状や、
乗車率無視で能登だけ残すような施策を見ていると・・・
せめて多客期ぐらい臨時で北陸号を残せなかったのかと、
全か無か、という思考しかないJRに憤りを感じずにはいられない。




